YouTubeに自分の音楽や、カバー曲をアップしている人も、かなりいると思いますが、YouTubeの著作権管理システム「コンテンツID」の精度は、けして高いものではありません。
07月に「著作権を侵害しているコンテンツを自動検出して著作権者が収益化できるシステムはYouTubeにしかありません」というYouTubeの主張に対して、「公正な金額を得ていない」と音楽業界が抗議している文章を至るところで目にしました。
著作権管理システム「コンテンツID」はあてにならない
国際レコード産業連盟(IFPI)は「グーグルのコンテンツIDが違法なコンテンツ視聴を防げていないことは明白です。コンテンツIDは20~40%の楽曲を正しく認識できていません」との声明を出した。
昔、趣味でカバー曲を何曲かYouTubeにアップしたことがあるのですが、「コンテンツID」を認識する曲と、しない曲がありました。
上記の記事を目にして、再度、以前アップした曲を再アップしてみたのですが、以前「コンテンツID」を認識していた曲も、しなくなっています。
わたしの感覚からすると「コンテンツID」は原曲のコピーではなく、新たにアレンジされたカバー曲の半数以上、認識できないのではないかと思います。
著作権を持っていて、平気で侵害されている人間が、このレベルの技術で納得しろというのは、あまりにお粗末なレベルです。
明らかな著作権侵害も多いYouTube
YouTubeとレコード会社で契約が結ばれているので、自ら演奏したり、DTMでアレンジなどをしたカバー曲はOKですが、明らかな著作権侵害の音楽動画も、たくさん上がっています。
ひどいレベルになると、市販されている人気アーティストのライブ映像であったり楽曲も、そのまま使われていたりします。
ただ、もしYouTube側が、これらの著作権侵害の動画をすべて削除した場合、視聴者がかなり減るのではないかと思います。
そのため認識しているにも関わらず、申し立てがない限りは「対応しないのかな?」とも考えてしまいます。
ずっと不思議に思ってきたのですが、検索エンジンの精度にしても、誰かが一生懸命作ったサイトをまとめたページのほうが上に表示されていたり、時間を掛けて物を作っている人間に対する敬意が明らかに欠けている気がします。
Googleは力が圧倒的すぎるので当てはまりませんが、そこそこ長い経験で感じたのは、物を作っている人間に対する敬意が欠けている企業というのは一時的な発展はあっても、遅かれ早かれ低迷してゆきます。
個人的にはYouTubeが「コンテンツID」にプラスして、著作権情報を投稿者が自己申告する仕組みなども取り入れて、レコード会社としっかりとした信頼関係を築いて、良い方向へゆくことを願っています。
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